点検に来た相手から「早急に工事しないと危ない」と言われ、その日に全額を払うよう求められたとき
この型の特徴
- 「キャンペーンで無料点検をしている」と、頼んでいない相手が建物に来る。浴室、屋根、屋根裏、外壁、床下など、自分では見に行かない場所を点検する。
- 点検のあと「見えない場所が湿気で腐り始めている」「早急に工事しないと建物全体が潰れる」と告げられる。写真や図面ではなく、口頭の説明で不安になる。
- その場で工事契約を結び、「今から銀行に行って」と言われて、その日のうちに全額を払う。工事の内訳も他社の見積もない。
- 数日後には工事が始まっている。あとで「やめたい」と伝えると、「もう工事が始まっている。今からはできない」と強い口調で言われる。
消費者庁の特定商取引法ガイドに載っている事例では、無料の浴室塗装点検から入り、浴室改修と屋根裏補強で総額125万円を契約し、当日に全額を払っています。あとで同業者に見てもらうと、工事の必要はなく、金額も通常の半額程度でした。自宅の話ですが、店舗の浴室や厨房の床下、事務所の屋根、倉庫の柱で同じ順番が起きます。**「危ない」と急がされ、確かめる時間を取らずに全額を払う。**この順番が、この型です。
払う前に確認すること
- 「早急に」と言われても、その日に決めない。 点検した相手と工事を請ける相手が同じなら、危険だと言うほど相手の売上になります。別の業者にも見てもらい、写真つきの所見をもらってから判断する。本当に今日中に手を打たないと壊れる建物は、まれです。
- 「見えない場所」の指摘は、写真か動画で示してもらう。 撮影した日と、自社の建物のどこかを、自分の目で確かめる。見せられない指摘は、判断材料にしない。
- 全額を契約当日に払わない。 支払いは工事完了後の請求書払いか、着手金と残金に分ける。「今から銀行に行って払ってほしい」「現金で」と言われたら理由を聞き、その日は払わない。まともな工事会社は、着工前の全額前払いを前提にしません。
- 見積の内訳をもらい、他社と比べる。 工事項目・数量・単価が書かれた見積書をもらい、同じ内容で他社の見積を取る。この事例では、同業者の目で見て工事の必要がなく、金額も通常の半額程度でした。比べなければ、それは分かりません。
- 書面の交付日と着工日を確認する。 契約書面を渡した直後に着工を急ぐ相手には、理由を聞く。訪問販売には、書面を受け取った日から一定期間(8日)は契約をやめる申し出ができる制度(クーリング・オフ)があります。工事が始まっている場合の扱いや、「もうできない」と言われて申し出をしなかった場合の期間の延長についても定めがあります。自分の場合に当てはまるかは、この場では判断しません。
- 一人で決めない。 従業員、家族、顧問税理士、付き合いのある工務店など、第三者に見積と書面を見せてから返答する。急がせる相手には「1週間ください」と言う。それで引き下がらない相手とは、契約する理由がありません。
相手に聞く質問
そのまま読み上げるか、メールに貼り付けて使ってください。
- 腐食や劣化があるという場所を、写真か動画で示してください。撮影した日と、建物のどの部分かを教えてください。
- 工事項目・数量・単価の内訳を書いた見積書をください。他社と比較したいので、返答まで1週間いただけますか。
- 支払いは工事完了後の請求書払いにできますか。全額を契約当日に払うよう求める理由は何ですか。
- 契約書面の交付日と、着工予定日を教えてください。着工前にこちらから中止を申し出た場合の扱いを、書面で示してください。
- 会社名・所在地・法人番号・固定電話番号を教えてください。点検を行った担当者と、工事を行う会社は同じですか。
1 を見せられない、2 で「今日でないと」と言う、3 で「決まりなので」としか答えない。どれか一つでも当てはまれば、その日は払わないでください。
気になる点があるとき
払う前なら。 見積と書面を持ち帰り、他社に見せるだけで終わります。点検時の説明、渡された書面、相手の名刺は、捨てずに保存してください。
払ってしまった、工事が始まっているなら。
- 訪問販売には、書面を受け取った日から8日の間は契約をやめる申し出ができる制度(クーリング・オフ)があり、「もう工事が始まっているからできない」と言われて申し出をしなかった場合の期間の延長についても定めがあります。事業として結んだ契約に当てはまるかどうか、自分の場合にどうなるかは、この場では判断しません。すぐに相談先に連絡してください
- 相手とのやり取りは、電話ではなく書面かメールで残す。「できない」と言われた日時と言葉をメモしておく
- 一度契約した相手の連絡先が出回り、別の相手から次の工事の勧誘が来ることがあります。新しい提案は、この記事の手順で一から確かめる
相談先は、事業としての契約なら日弁連 ひまわりほっとダイヤル(0570-001-240)、個人としての契約なら消費生活センター(局番なし 188)です。
「無料点検」から工事の話になる型そのものは 点検から入る工事の提案、「今日だけ」「今契約すれば」と期限で急がせる型は こちら にまとめています。
参考: 消費者庁 特定商取引法ガイド 事例「訪問販売でリフォーム工事の契約をさせられた。」(掲載日不明)。
この型で確認すること
確認手順
- 「早急に」「放置すると危険」と言われても、その日に決めない。点検した相手と工事を請ける相手が同じなら、危険だと言うほど相手の売上になる。別の業者にも見てもらい、写真つきの所見をもらってから判断する。
- 「見えない場所が腐っている」という指摘は、その場所の写真か動画で示してもらう。撮影した日と場所(自社の建物のどこか)を、自分の目で確かめる。見せられない指摘は、判断材料にしない。
- 全額を契約当日に払わない。支払いは工事完了後の請求書払いか、着手金と残金に分ける。「今から銀行に行って払ってほしい」「現金で」と言われたら、その理由を聞き、その日は払わない。
- 見積書に工事項目・数量・単価の内訳を書いてもらい、同じ内容で他社の見積と比べる。この事例では、同業者の目で見て工事の必要がなく、金額も通常の半額程度だった。
- 契約書面を受け取った日と着工予定日を確認する。書面を渡した直後に着工を急ぐ相手には理由を聞く。訪問販売には、書面を受け取った日から一定期間(8日)は契約をやめる申し出ができる制度(クーリング・オフ)がある。工事が始まっている場合の扱いや、期間の延長についても定めがある。自分の場合に当てはまるかは、この場では判断しない。
- 一人で決めない。従業員、家族、顧問税理士、付き合いのある工務店など、第三者に見積と書面を見せてから返答する。
相手に聞く質問
- 腐食や劣化があるという場所を、写真か動画で示してください。撮影した日と、建物のどの部分かを教えてください。
- 工事項目・数量・単価の内訳を書いた見積書をください。他社と比較したいので、返答まで1週間いただけますか。
- 支払いは工事完了後の請求書払いにできますか。全額を契約当日に払うよう求める理由は何ですか。
- 契約書面の交付日と、着工予定日を教えてください。着工前にこちらから中止を申し出た場合の扱いを、書面で示してください。
- 会社名・所在地・法人番号・固定電話番号を教えてください。点検を行った担当者と、工事を行う会社は同じですか。
この型に関する回答
- 訪問販売でリフォーム工事の契約をさせられた
2026/9/5
自分の案件で確認することを整理するには 質問票 を使ってください。