営業の型

「月々定額」のカーリースや機器リースを提案されたとき

この型の特徴

  • 社用車、複合機、電話機、業務用の機器を「月々定額」「初期費用ゼロ」でリースする提案。税金・保険・車検・保守が月額に含まれ、毎月の支払いが読みやすい。
  • 車や機器の所有者はリース会社で、契約は賃貸借。買った場合とは違う。
  • 中途解約は原則できず、できる場合も解約料がかかる。走行距離の上限など利用の制約があることが多い。
  • 契約満了時に「残価」を払わないと車を受け取れない、「〇年後に自分のものになる」と言われたのに実際は違った、「ローンと同じ」と言われて契約したら走行距離制限と解約料があった、という形で困る。

国民生活センターには、上の4つの形の相談が寄せられています(2025年9月公表)。カーリースはもともと法人向けの契約で、社用車や事務機器で経営者が受ける提案そのものです。

リース料の決まり方(相手の説明を確かめる材料)

  1. 車や機器の価格から、契約満了時に想定される価値(残価)を引く
  2. オプション、契約期間中の維持費(登録費用、税金、保険料、車検・点検整備費)、リース手数料を足して総額を出す
  3. 総額を契約期間で割って月額にする

つまり月額が安く見えるのは、残価を差し引いているからで、満了時にその残価をどう扱うか(返却・買い取り・精算)で総額が変わります。

払う前に確認すること

  1. 総額で見る。 月額×契約期間+初期費用+満了時に払う可能性のある金額(残価の精算、返却時の原状回復費)。同じものを買った場合の総額と並べる。
  2. 所有者はリース会社だと理解したうえで、満了時の条項を読む。 「〇年後に自分のものになる」は、契約書に買い取りの選択肢と価格が書いてあるときだけ本当。書いていなければ口約束。
  3. 中途解約は原則できないものとして、解約料の計算方法を契約書で確かめる。 契約直後と、期間の半分の時点で解約した場合の金額を自分で計算する。
  4. 利用の制約と精算基準を確かめる。 走行距離の上限と超過料金、改造の可否、使用者の範囲、返却時の傷・汚れの精算基準。
  5. 月額に含まれるものと含まれないものを項目ごとに書いてもらう。 税金、保険、車検・点検整備、消耗品、事故時の負担。含まれないものは別途いくらか。
  6. 同じ条件で別のリース会社に見積を取る。 最低1社。「ローンと同じ」「レンタルと同じ」という説明が出たら、違う点(所有者、解約、満了時)を相手に説明してもらう。

相手に聞く質問

そのまま読み上げるか、メールに貼り付けて使ってください。

  1. 契約期間中の総額(月額×期間+初期費用)と、満了時に払う可能性のある金額(残価の精算、原状回復費)を見積書に記載してください。
  2. 契約満了時の選択肢(返却・買い取り・再リース)と、それぞれの条件・金額を書面で示してください。
  3. 中途解約した場合の解約料の計算方法を教えてください。契約直後と、期間の半分の時点の金額を具体的に示してください。
  4. 走行距離などの利用制限と、超過した場合の料金、返却時の傷・汚れの精算基準を教えてください。
  5. 月額に含まれるものと含まれないものを、項目ごとに書いてください。
  6. 同じ条件で他社の見積と比べてから決めたいので、返答まで1週間いただけますか。

答えが返ってこない質問があれば、それ自体が確認すべき点です。とくに 2 と 3 が書面で出てこないなら、満了時と中途解約の条件が決まっていないということです。

車以外のリースでも同じ

複合機、電話機、POS レジ、看板、ホームページ制作のリースも構造は同じです。所有者はリース会社、原則中途解約不可、満了時に返却か再リース。
電話営業や訪問で来る機器リースは、電話営業で高額な提案を受けたとき解約時に残期間の全額を請求する条項があるとき もあわせて読んでください。

気になる点があるとき

契約前なら。 上の6つを書面でそろえ、他社の見積と並べてから決めてください。

契約後なら。 リース契約の中途解約や満了時の精算についての判断は、この場ではしません。契約書と見積書を手元に置いて、事業としての契約なら日弁連 ひまわりほっとダイヤル(0570-001-240)、個人としての契約なら消費生活センター(局番なし 188)にご相談ください。


参考: 国民生活センター 発表情報「カーリースに関する消費者トラブルにご注意!-カーリースってどんな契約?特徴と注意点-」(2025年9月17日)。

この型で確認すること

確認手順

  1. 総額で見る。月額×契約期間に、初期費用と、満了時に払う可能性のある金額(残価の精算、返却時の原状回復費)を足す。同じものを買った場合の総額と並べて比べる。
  2. 所有者はリース会社であることを前提に考える。「〇年後に自分のものになる」と言われたら、契約書の満了時の条項(買い取りの選択肢の有無と価格、返却・再リースの条件)で確かめる。口頭の説明は判断材料にしない。
  3. 中途解約は原則できないものとして、解約料の計算方法を契約書で確かめる。契約直後と、期間の半分の時点で解約した場合の金額を自分で計算する。
  4. 利用の制約(走行距離の上限、改造の可否、使用者の範囲)と、超過したときの料金、返却時の傷や汚れの精算基準を契約書で確かめる。
  5. 月額に含まれるもの(税金、保険、車検・点検整備、消耗品)と含まれないものを項目ごとに書いてもらう。含まれないものは別途いくらかかるかを聞く。
  6. 同じ条件で別のリース会社にも見積を取る(最低1社)。「ローンと同じ」「レンタルと同じ」という説明が出たら、違う点(所有者、解約、満了時)を相手に説明してもらう。

相手に聞く質問

  1. 契約期間中の総額(月額×期間+初期費用)と、満了時に払う可能性のある金額(残価の精算、原状回復費)を見積書に記載してください。
  2. 契約満了時の選択肢(返却・買い取り・再リース)と、それぞれの条件・金額を書面で示してください。
  3. 中途解約した場合の解約料の計算方法を教えてください。契約直後と、期間の半分の時点の金額を具体的に示してください。
  4. 走行距離などの利用制限と、超過した場合の料金、返却時の傷・汚れの精算基準を教えてください。
  5. 月額に含まれるものと含まれないものを、項目ごとに書いてください。
  6. 同じ条件で他社の見積と比べてから決めたいので、返答まで1週間いただけますか。

この型に関する回答

自分の案件で確認することを整理するには 質問票 を使ってください。