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「成果報酬で仕事を斡旋する」という電話が、経営者名簿の年間契約(約80万円)だった件

2026/9/5 ・ 回答: 島田旭雄

相談の要約(匿名)

成果報酬で受けられる仕事を探していたところに、電話営業があった。ビデオ会議で話を聞くと、仕事の斡旋ではなく、経営者の名簿を提供する代わりに年間で約80万円(月額7万円×12か月、初期費用0円)がかかるという内容だった。相談者は「仕事の仲介」と認識していたが、相手の説明とずれていたため断った。解約条件は聞いていない。

回答

何が起きたか

成果報酬で受けられる仕事を探していたときに、電話がかかってきました。
「成果報酬での仕事を斡旋する」という話だったので、ビデオ会議で説明を聞きました。
出てきたのは、経営者の名簿を提供する代わりに、月額7万円を12か月、合計で約80万円という契約でした。
相談者は「仕事を仲介してもらえる」と思って話を聞いていましたが、相手が説明する成果物は「名簿」でした。ずれていたので、断りました。

断れた理由は、たった一つ

この相談で良かった点は、自分が思っていた成果物と、相手が説明する成果物を突き合わせたことです。

  • 自分の認識: 仕事を斡旋してもらう
  • 相手の説明: 経営者の名簿を提供する

この2つが一致していない。それだけで、払わない理由になります。
「相手が信用できるか」「相場より高いか」を考える前に、ここで止まれます。

質問票では「成果物を一文で書けたか」を聞いていますが、この相談は書けたのにずれていた例です。
一文で書けることと、その一文が相手の書面と一致することは、別の確認です。

ずれに気づくための手順

  1. 自分の言葉で成果物を一文に書く。 電話を切った直後に書きます。「仕事を斡旋してもらう」。
  2. 相手の書面の成果物を横に並べる。 見積書・契約書・提案資料から、成果物にあたる文言をそのまま写します。「経営者名簿の提供」。
  3. 2つを見比べる。 一致しなければ、相手に「私は○○と理解していますが、契約上の成果物は○○ですか」と聞きます。
  4. 「成果報酬」と「固定費」が同居していないか見る。 成果報酬なら、成果が出るまで払わないはずです。それなのに月額が固定であるなら、その固定費は何の対価かを聞きます。この相談では、固定費の対価が名簿でした。
  5. 名簿なら件数×単価に直す。 80万円を名簿の件数で割ると、1件いくらか。名簿は1件あたり数十円〜数百円が一般的です。
  6. 電話から契約までの速さを見る。 電話→ビデオ会議→契約、が数日で進む提案は、1週間置きます。

相手に聞く質問

そのまま読み上げるか、メールに貼り付けて使ってください。

  1. 契約上の成果物は「仕事の斡旋」ですか、「名簿の提供」ですか。書面で明記してください。
  2. 成果報酬とのことですが、月額7万円は何の対価ですか。成果が出なかった月も発生しますか。
  3. 名簿は何件ですか。1件あたりの単価に直すといくらですか。情報の取得元と本人の同意の有無を教えてください。
  4. 斡旋が成立しなかった場合の返金・減額の条件はありますか。
  5. 中途解約の条件と、解約時の請求額を教えてください。
  6. 同じ内容をメールで送っていただけますか。

答えが返ってこない質問があれば、それ自体が確認すべき点です。

同じ電話を受けた人へ

「成果報酬の仕事を探している」と口にしていると、それに合わせた言葉で電話がかかってきます。
探している最中は、欲しい言葉に反応しやすい状態です。私にも経験があります。

だからこそ、探している最中ほど、成果物の文言と数字だけを見てください。
自分の一文と相手の書面を並べて、一致しなければ払わない。
一致していて、成果報酬に固定費がなく、名簿でないなら、そこから先は普通の見積の比較です。

すでに契約してしまった場合は、契約書の解約条項を写真に撮り、事業としての契約なら日弁連 ひまわりほっとダイヤル(0570-001-240)に、個人としての契約なら消費生活センター(局番なし 188)に状況を伝えてください。契約の効力についての判断は、この場ではしません。

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この回答は判断ではなく、確認の手順と質問の整理です。契約の効力など法律に関わることは事業としての契約なら日弁連 ひまわりほっとダイヤル(0570-001-240)、個人としての契約なら消費生活センター(188)にご相談ください。