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電話営業で「初期費用0円・月額57万円・24か月」の営業代行と名簿閲覧を提案された件

2026/9/5 ・ 回答: 島田旭雄

相談の要約(匿名)

電話営業で、営業代行・秘書業務・経営者名簿の閲覧を組み合わせた提案を受けた。初期費用は0円、月額57万円、契約期間24か月、中途解約時には一部請求がある。相手は実績17年と説明した。 相談者は、自社の商品(まだ弱いと自覚している)を相手が強く褒め、「急成長した企業と同じ空気を感じる」と言われて共感し、その場の同調で話が進んだ。後から振り返って、その同調に引っかかりを感じている。

回答

まず数字を並べ直す

初期費用0円という数字が最初に目に入りますが、払うのは総額です。

  • 月額 570,000円 × 24か月 = 13,680,000円
  • 初期費用が0円なのは、この総額を24回に分けているからで、安いという意味ではありません

「月額57万円を24回払う」ではなく「1,368万円を払う」と言い換えてから、以下を確認してください。

成果物が3つ混ざっている

「営業代行、秘書業務、経営者名簿の閲覧し放題」は、性質の違うものが1つの月額にまとまっています。分けて、それぞれを数字にしてください。

成果物 数字にする問い
営業代行 月に何社へ、どの方法(電話・訪問・メール)で、何件アプローチするか。報告は何をいつもらえるか
秘書業務 何を、月に何時間まで、誰が担当するか
名簿の閲覧 何件の名簿か。閲覧できる情報はどこまでか。情報の取得元と本人の同意

名簿の閲覧は「紹介」ではなく「情報の対価」です。件数×単価に直して、名簿の相場(1件あたり数十円〜数百円が一般的)と比べてください。
3つのうち、自分が本当に欲しいものはどれかを先に決め、それ単体の見積を出してもらうと比較しやすくなります。

「共感された」ことは判断材料にならない

相手が自社の商品を強く褒め、成功した企業と重ねて語る。これは営業の場でよく起きることで、それ自体は珍しくありません。
ただ、褒め言葉は成果物にも金額にも書かれません。判断に使えるのは、書面の成果物と数字だけです。

褒められて気分が上がったときこそ、その場で決めない。1週間置く。 私自身、後から見返して「なぜあのとき同調したのか」と思った経験があります。
1週間経ってから見積を読み直し、褒め言葉を全部取り除いた状態で、1,368万円を払う価値があるかを考えてください。

電話営業と実績17年

電話営業で来た相手の「実績17年」は、法人番号で確認できます。

  1. 相手に法人番号を聞く(名刺・見積書・Webサイトにあることが多い)
  2. 国税庁の法人番号公表サイトで、法人番号の指定日と所在地の履歴を見る
  3. 差があれば、差の理由(前身の会社、社名変更など)を聞く

差があること自体は珍しくありません。確認するのは「説明されるか」です。

中途解約の一部請求

「一部請求がある」と聞いているなら、その「一部」がいくらかを、契約前に自分で計算できる状態にしてください。

  1. 契約書の「解約」「中途解約」「残存期間」の条文を写真に撮る
  2. 契約直後に解約した場合、12か月目に解約した場合、それぞれの請求額を計算する
  3. 中途解約した顧客の実例を3件聞く

既存の契約期間内なら

いま別の業者と契約中で、その期間内に受けた提案なら、先に現在の契約の解約条項を読んでください。
2つの契約が重なる期間の支払いを合計してから判断します。
現在の契約の効力や解約についての判断はこの場ではしません。必要なら事業としての契約なら日弁連 ひまわりほっとダイヤル(0570-001-240)、個人としての契約なら消費生活センター(188)へ。

相手に聞く質問

そのまま読み上げるか、メールに貼り付けて使ってください。

  1. 見積書を書面でいただけますか。営業代行・秘書業務・名簿閲覧を分けて、それぞれの金額を記載してください。
  2. 営業代行は、月に何社へ、どの方法で、何件アプローチしますか。報告は何をいつもらえますか。
  3. 名簿は何件ですか。情報の取得元と、本人の同意の有無を教えてください。
  4. 中途解約した場合の請求額を、契約直後と12か月目の2つの時点で教えてください。実例も3件お願いします。
  5. 法人番号を教えてください。
  6. 返答まで1週間いただけますか。

答えが返ってこない質問があれば、それ自体が確認すべき点です。

いま同じ状況にいる人へ

契約前なら、上の質問を送って1週間待ってください。
契約後なら、契約書の解約条項を写真に撮り、事業としての契約なら日弁連 ひまわりほっとダイヤル(0570-001-240)に、個人としての契約なら消費生活センター(188)に状況を伝えてください。契約の効力についての判断はこの場ではしません。

関連する営業の型

この回答は判断ではなく、確認の手順と質問の整理です。契約の効力など法律に関わることは事業としての契約なら日弁連 ひまわりほっとダイヤル(0570-001-240)、個人としての契約なら消費生活センター(188)にご相談ください。